

- これまで中国の延辺朝鮮族自治州、黒竜省ハルピン、遼寧省大連に数年間暮らしながら、さまざまな朝鮮族との出会いがあった。それが、「中国・朝鮮族の移住と定着の歴史」というテーマに結実した。日本人にとって彼らは遥か遠い存在ではない。複数の証言者をインタビューしながら、朝鮮族の受難と苦闘が日本の歴史と切り離せない関係であることを浮き彫りにする。併せて日本、韓国、中国における朝鮮民族の現状についても考察し、単行本として出版する。


- 2001年、ドイツ・バイロイト国際音楽コンクール管楽器部門にて韓国人初の6位入賞(ファゴットで第1位)。現在、東京フィルハーモニー交響楽団で首席奏者を務める。ソロリサイタルを開きながら、日本では知られていない韓国人作曲家の価値ある作品を紹介し、韓国には日本の進んだ音楽文化と芸術世界を伝え、韓国の芸術文化の発展に貢献する。また、CD制作も行い、ファゴットの魅力も伝えていく。


- 4人のボーカル・グループ・VOXRAYは、国内の児童養護施設を訪問し演奏活動を行ってきた。メンバーの一人に、児童養護施設の出身者がいたからだ。京都の児童養護施設である舞鶴学園と交流のある韓国・仁川市のシオン育児園ほか児童養護施設でもライブ活動を開催し、児童養護出身者の活躍を子どもたちに見せることで生きる勇気と希望を与える。


- 静岡県清水市生まれ。1997年、ソルボンヌ大学現代文学部に留学。プロの舞台俳優としてフランスで公演を始める。2001年、フランス国家認定に相当する俳優のプロ資格を取得する。在日コリアンとしての強い誇りを持ちながらも、国家、人種、出自を超え、一人の人間として演劇の本場であるイギリス、フランスで演劇活動を続けている。


- 著名なグラフィックデザイナーで、神戸芸術工科大学名誉教授。1980年代後半から30余年間、アジアのシャーマニズムを撮影し続けた韓国人写真家、故金秀男氏は消え行く伝統文化に警鐘を鳴らした。その金秀男の偉業をたたえ、魂の叫びを表現する写真展を日本で公開する。同時に、韓国から巫俗の担い手とシャーマン研究者を迎え、東アジアのシャーマニズムに関するシンポジウムも開催する。


- 2001年に、韓国政府より文化勲章を叙勲した『神々の履歴書』『恨・芸能曼荼羅』『百萬人の身世打鈴』などの映画監督。400年前の豊臣秀吉の朝鮮侵略をテーマに、現代の視点から往時を凝視。秀吉の時代を丁寧に描くことで、当時拉致された朝鮮民族6万人の足跡を日本国内で追う。そして歴史に遺すべき映像資料として、後世に伝えることを目的にする。


- 2005年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別上映された作品『チベットチベット』のドキュメンタリー映画監督。在日コリアンの立場や心情を日本人に理解してもらうために、東京で生きる日系ペルー人に着目。日本人でもあり、ペルー人でもある彼らの日常を追うことで、来日してからの日本のイメージ、祖国ペルーへの愛国心などをリポートする。日本人が日系ペルー人の生態を知ることで、在日コリアンを含む移民した民族すべてに共感する手がかりを見出す。


- ウオーキング開催数、年間約2,700大会の実績を持つ(社)日本ウオーク協会の会長。2009年4月から、50日間をかけ、ソウル、忠州、安東、慶州、釜山、対馬、博多、広島、大阪、京都、東京へと、延べ約1,000kmを歩く。韓国から10名、日本から30名が参加する日韓友情ウオークを実施。平成の朝鮮通信使となって、両国の平和と友好を訴える。


- ダウン症など障害児をもつ在日コリアンの母の会代表。初の会合を東京・池袋で開いたのは1995年10月だった。以来、ムジゲ会と称し、月に1度のお茶飲み会やピクニックの集い、クリスマス会などの交流会を開いてきた。「自分だけじゃない。勇気づけられた」という母たちの声が全国的に広まる。差別と障害を乗り越え、2年に1度の全国交流会を開く。


- 2004年に、兵庫県知事より特定非営利活動法人の認定を受けた「アリランはんしん」の代表。言葉の壁、生活習慣や文化の違いなどから、在日コリアンの高齢者にとって日本の介護保険制度は馴染めない制度になっている。実績を積んだ経験とニーズから、10人以内の小規模で民家を活用した「宅老所」を開設する。日中は介護のデイサービスに使い、利用者の事情を優先し、ショートステイ(短期宿泊)も可能になる事業をめざす。

