2010年度|助成対象
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- 第5回 2010年度助成対象
授与式を執り行い、韓昌祐理事長より、お一人ずつ目録が手渡されました。
授与式後には懇親会も開催され、多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。
(過去の助成対象はこちらをご覧ください)



- 韓半島、特に中西部地域の新石器時代の土器編年を確立し、時間軸を設定した後、韓半島内で出土する異系統の土器(特に北方の中国東北地方を中心とする地域の土器)について検討する。そして、韓半島で設定した時間軸と中国東北地方で設定した時間軸の対比を行い、並行関係を確定する。さらに、異系統土器の移入状況や在地の土器への影響を検討することで、韓半島と他の地域が新石器時代にどのような交流を行っていたのかを明らかにする。



- 最近、韓国に移住した中国朝鮮族が再び日本に移住する現象が起こっている。彼らは出自が朝鮮族であっても国籍は中国で、中国人として来日。そうしたトランス・ナショナルな移動が活発化している朝鮮族について、日韓それぞれのさまざまな実態調査を通してその移動の背景と移住の実態を明らかにしていく。そしてアジアにおける多様な人の移動と日本における朝鮮族の理解を深め、共生の進展のための基礎となることをめざす。



- 韓国の建築文化に関する研究、特に16世紀頃の文人儒者の住居観、自然観について研究を行ってきた。そのなかで、現在は韓国の茶文化に着目する。茶文化は茶という樹木・水・風といった環境と深く結びついて発展し、近代への土台がつくられる時期の韓国における環境理念の形成とも関連している。韓国で近年発見された新たな資料や研究を踏まえ、それらの研究を続けるとともに、その結果を出版することで韓国茶文化に関する知を国際化する第一歩とする。



- 日本における韓国映画史の研究は、植民地時代における研究も北朝鮮における研究もほとんど存在せず、また在日コリアンの映像作家や在日問題をテーマにした映画の歴史的研究もごくわずかである。そこで、韓国映画の歴史の総合的研究をめざし、韓国・北朝鮮・在日関係の映画やビデオ、VCD、DVDを総合的、体系的に収集する。そして学内外の研究者を集めて研究会を発足し、個人研究にとどまらない公開的な拠点を樹立して研究組織を形成することをめざす。



- 新聞記者時代より日韓の理解増進をライフワークとし、映画・映像を通じた韓国への理解の重要性を訴え続けている。大分県での「日韓次世代交流映画祭」の開催、植民地時代の朝鮮映画「兵隊さん」や朝鮮人特攻隊募集映画「愛と誓ひ」の上映など積極的な活動を展開。今後は「日韓短編映画祭」の実施、創氏改名をテーマにした「族譜」の上映会も予定。日韓次世代による相互理解の出発点をめざし、2011年3月にNPO法人の認証を受けた。



- 詩人尹東柱(ユンドンジュ1917~45)は民族受難の時代にも信念を曲げることなく、その思想を自身の生き方や詩作で示し、平和への祈りのこもった作品は現在5カ国以上に翻訳されている。かつて尹東柱が学んだ立教大学では、毎年2月に尹東柱の詩を慈しみ、その短い生涯を悼む集いを開催。2010年度に「尹東柱国際交流奨学金」制度の開始を記念し、遺族代表である尹仁石(ユンインソク)成均館大学教授を招くなど、その輪をさらに広げている。



- 桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ科を卒業後、モスクワ音楽院へ留学。同音楽院研究科を最高の成績で修了し、現在、同音楽院大学院在学中。幼い頃からクラシック音楽とともに暮らすロシア人は、その豊かな感性と演奏技術を礎に一人ひとり異なる「音」を持つという。そうした環境で音楽を学び、日々研鑽することで、在日コリアンとしての誇りを胸に聴衆を魅了するピアニストになることをめざす。



- 俳優として活動する一方、韓国へ語学留学し、文化庁の新進芸術家海外留学派遣員としてソウルの劇団サヌリムで研修。ソウルのアルコ劇場でアジア演出家ワークショップ公演「ロミオとジュリエット」、韓国国立劇場大劇場で現代劇百周年記念公演「百年言約」にも出演する。また青年座スタジオ公演として、韓国の戯曲「月が水面に忍び来るがごとく」を自ら上演。その際、翻訳および企画制作を担当した。今後も韓国の優れた戯曲を上演することをめざす。



- 朝鮮半島から日本に持ち出された文化財は30万点を超えるといわれるが、実態は明らかではない。そこで、『日帝期文化財被害資料』(韓国美術史学会1973年刊)の復刻・翻訳・出版および文化財の現状調査を実施する。また韓国・朝鮮文化財のデータベースを作成し、インターネットで広く公開するとともに研究会やワークショップも積極的に開催する。日韓相互に協力し、調査と返還を進めるためのネットワークづくりをめざし、日本の国内法の整備も求めていく。



- ソヘグム(小奚琴)は朝鮮半島に伝わる民族弦楽器へグム(奚琴)の改良楽器。へグムは2本の弦(絹)を弓(馬の尾)で演奏するものだが、1960年代に4本のスチール弦へと改良され、より繊細で情熱的な音色を生み出す楽器となった。このソヘグムを研究し、ニューヨーク、北京、ソウルなど海外で活発な演奏活動を行うことで、国際交流をはかっていく。そのためにも広く普及をめざし、現在日本の楽器店とともに普及用のソヘグムを製作中である。



- 小学校入学前から地域のバトンクラブチームに加入し、小学生から高校生になるまでに、全国大会で数々の入賞を果たす。2008年のJAPANCUP全国高等学校バトントワリング選抜大会では、個人バトントワリングの部で優勝。2011年には国内の選手権大会はもちろん、フロリダで行われるインターナショナルカップ出場をめざす。スポーツバトンを通して心身を鍛錬し、自らの成長を続けるとともに、韓国へその素晴らしさを伝えていきたいと意欲的に活動をする。


